桜  湯


選び方のポイント

桜湯は八重桜の花の色合いと香りが命!
久しぶりに父の庭で摘みごろの八重桜に遭遇。

満開の花は風味が少ないので、七分咲きの八重桜の花を摘みます。
花は枝から花柄をつけて摘み、2つくらいの花がつながった状態になるようにすると、
使うときにばらばらにならないのできれいです。

材料
・桜  100g         
・塩  漬込用塩 20g   (※桜の花の重さの20%)
・白梅酢   35cc
・保存用塩 大さじ2杯
作り方 楽しみ方
1)たっぷりの水をボールにはり、そっと桜の花を洗う。

2)余分な水を切る。(水切器があれば使うとよい。)

3)容器に塩をふりかけ、桜の花を入れながら塩をまぶし、重石をする。(ねじ式の漬物器でよい。)

4)ひたひたになるまで水が上のほうまであがってきたら、花を軽く絞る。
後で白梅酢に漬けるのであれば絞った汁は捨てる。
白梅酢がないのであればこの漬け汁は残しておく。

5)桜の花を軽くばらしてほぐし、花を容器に並べ、白梅酢を注ぐ。
白梅酢がなければ4)の漬け汁を注ぎ込む。
この状態で1)のように重石をして、約1週間漬ける。

6)ザルにとって余分な漬け汁を捨て、少し陰干しをする。(強く絞らない)
軽く塩を振りかけて瓶や密閉容器に詰める。


7)必要な分だけ塩をさっと落として、湯のみ等に取り出して熱いお湯を注ぐ。










ワンポイントメモ
見合い婚礼などの一生を決める祝いの席では、その場だけ取り繕ってごまかす意味の「茶を濁す」ことを忌み嫌うことから、祝いの席ではお茶を用いず、代わりの飲み物としてこの「桜湯」や昆布茶を用いることが多い。
(近年、個人では桜湯を飲む習慣は少なくなっているようですね。)
さっと水で塩を洗い流し、
熱い湯を注いで桜湯として楽しんだり、
吸い物に入れて楽しむ。

餡パンのおへそとしてのってますね。




 【さくら紅茶
漬けあがったころに、珍しい?「さくら紅茶」
(百一堂)にも遭遇したので、茶葉を少なめにして(実際の紅茶の色はもう少し濃いめ)コラボしてみました。
桜の香りが楽しめ、季節感があって好評でした。


  





白梅酢・梅酢
・白梅酢−梅を塩漬けにして始めに上がってくる液体。前年の白梅酢があれば利用する。


・梅酢−赤紫蘇を入れた後出てくる液体。前年の梅酢があれば利用する。(濃い色に染まりすぎないように気をつける)