ぶどう園 ツィプレッセンからのお知らせ

今年でブドウ栽培を終えます。

園主の高齢化、生産緑地問題、温暖化という
環境変化が主な理由になります。
ブドウをつくり続けるには難儀なことが増えました。

いままでありがとうございました。(2021.7月)

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巨峰の販売を8月10日からはじめます。

価格は2020年と同じです。

2017年から巨峰以外の品種(安芸クイーン、シャインマスカットなど)の販売も始めました。

詳しいことは電話&FAXにてお尋ねください。
非通知ガードの設定になっているので非通知の方は「186」をつけてください。
(お知らせはがきより抜粋)


おいしいぶどう作りのために手間ひまかけました。

除草剤、生長調整剤、殺虫剤は使っていません。

そのかわりに、

有機肥料を発酵させたボカシ肥と、炭を施し、
木酢液、果実酵素を使って栽培しています。

ツイプレッセンは、草の生い茂るぶどう園です。

・干し草と適当な水分で白い菌糸が付き、
土の表面から、少しずつ土作りがされていくように思う。
・草があれば、地温を下げてくれる。
・草と樹で水分のとりあいをすることもない。

(2017.7 「お知らせ」より一部抜粋)



H29年(2017).9.10 思いがけない初めての、畑訪問実現!!



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 ブドウ園 ツィプレッセン
〒470-1131
豊明市

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お助けマン 参上!!
 豊明から来た小嶋さん 
- H13.12.9 ‐

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自然農法の伊藤さんが次の畑約10アールに手を入れることになった。

しかし、最近スーパーへの出荷が順調で、ますます忙しくなった伊藤さん、
「自分たちの手で機械を使わずにやりたい」と言っていたが、
不本意ながら今回に限り機械の力を借りて耕すことにした。

そこで、お助けマンこと豊明の小嶋さんトラクターに応援に来てもらうことになった。


私の到着は一足遅く、トラクターによるロータリー耕は終了
ぺんぺんさんのいつもの畑で小嶋さんにお会いすることになってしまい、ちょっと残念




  一仕事終え、休憩




忙しくて忙しくて…

またいつもの畑での仕事にとりかかる伊藤さんに手を合わせながら
この日手伝った2人と共に小嶋さんを囲み、もう少し休憩してもらった。



今日は何はさておきまず、小嶋さんの話が聞きたかったのだ。



地域通貨レッツチタの会報で

「豊明で、できるだけ農薬を使わない農産物の生産がしたいと思っている
経済的にきびしいブドウ農家です。・・・・・」
 と自己紹介する小嶋さん

小嶋さんに会うためには・・・そうだ、レッツチタの会員であり
自然農法の中野さん(伊藤さんの畑ペンペンの共同運営者さん)にお願いしておいたら、と ヒラめいた。


すると、びっくりするくらい早く
「小嶋さんに伊藤さんの畑で会えるよ」という連絡が来たのだった。



Q:一体またどうして大変そうな今の農業をやることになったんですか?

A:
「子どもが生まれて、よちよち歩きをするようになって畑にくるのがとても好きになったんです。
でもあるとき、何気なく、

今日は農薬の散布をしたから明日はきちゃいけないよ』と言いました。

そう自分で言いながら、子どもが楽しくあそべない
(ちょうど手当たりしだいになんでも口に入れる頃でした)
畑なのかと思い返して、ひどく悲しく思ったのが、
減農薬
への取り組みの始まりでした。」

(世の中のお母さんが、子どもが生まれて食べ物に気をつけるようになることの農家版ですね。)」

また、ハクサイを市場へ出荷していたころ、
虫が少しでもかじっていたら商品ではない、畑に捨ててください。」と、
市場の人に言われました。
市場の人も、出荷してきた荷を返品することは絶対にないですが、
でも売りやすいのは、見てくれのいいもの、珍しいもの、品薄なもの
という事実はあります。」

生産者は見てくれのいいものを大量に作るために
化学農薬と化学肥料を使い、
消費者は見てくれのいいことと安いことを基準に農産物を購入する、
この関係を変えたくなりました。



Q:無農薬でブドウは栽培できないんですか?

A:まだぼくにはできません。
今は、やっと除草剤成長調整剤殺虫剤使わないブドウができるようになったところです。


適期」の防除で、「誰でもできる」防除です。
頭の悪いぼくは、この適期防除に気づくのに何年もかかりました。
それは、無駄な初期、過剰防除をしないという意識からでした。
毎日、葉っぱを丹念に見ながら病気の発生もないから、
まだ農薬をつかわなくてもいいと思っているうちに、病気の蔓延を招き、
仕方なくの防除を重い気持ちでくりかえし、
病気の葉を手でむしり取り、
病原菌の畑からの持ち出しをしながら、
病気の発生密度の差からなぜここに多く、あそこでは少ないのか、
その理由は何かを探っていました。

要は、病原菌の密度を上げない。
そのためには、
展葉初期からの薄い低量の農薬散布が結局は減農薬となる

というのが今のぼくの考え方です。」

今取り組んでいるのは

ボカシ肥(ごえ)  と 木酢液


自然の中の有効菌の力により
安全美味しい見てくれではないブドウをつくりたい。


そして、このブドウを直販します。

直販農家だから、言葉をついやして農産物の栽培の説明をし、
さまざまな試行について語り、苦労と困難と喜びを伝えたい。
見てくれが立派だから、何も言わなくてもみんなが買ってくださるというのではなく、こんな育ち方をしました、そしてこんなおいしさです、というところで買っていただく農産物の栽培がしたいです。」

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小嶋さんのボカシ肥は有機肥料に、竹やぶからとってきた土着の菌水分を加え、何度も切り返して発酵させた肥料

木酢液は炭を作るときに出る煙を冷却して得られる有機酸の液

テレビの鉄腕「DASH」では米のいもち病対策として木酢液を使った
DASH村特製「無農薬農薬」を散布した。

小嶋さんは
殺虫剤・防虫剤として木酢液を使っている。
木酢液を使うことで、殺菌用の農薬が規定より少ない量で済むようになったという。

ちょうど、私たちの農園とこなめ「DASHむら」でも
元気丸
木酢液ニンニク赤トウガラシを漬け込んだもの)
虫除けとして使い、
初心者にしては上出来のキャベツが収穫できたところだったので
小嶋さんの話にビックリ!!
これで、次なる私たちの体験課題はボカシ肥と炭と木酢液に決まりか。


恐るべし、友達の輪・和・ワッ!!






「うわー、 お日様は海に沈むんだ。」と
しばし、常滑の日没の景色を堪能
(いつものブドウ園では、雑木林に沈みます(^J^)


そして、再会を約束し


真冬の日没とともに家路をいそいだ



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余談になるが、

この日の謝礼は
ガソリン代と交通費は現金で、
作業費は地域通貨の「チタ」で支払われた。


今度は中野さんが
ブドウの花切りを手伝い「チタ」を稼ぐという。

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 ブドウ園 ツィプレッセン
〒470-1131
豊明市

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