raの日記
■ 気仙沼での出来事
気仙沼の川沿いの桜


  南三陸町から気仙沼に入りました。
  入るとすぐに川があり、5月だというのに桜は満開でした。さすがは東北。それだけ気温が低く桜前線はこんなに違うのです。そして、堤防の堤も桜も自然も、何事もなかったかのよう。
  けれども、左側の川にゴミのように見えますが、車や家の壊れた残骸です。


 上記の川を10mも下ると風景は一変します。
 大きなトレーラーが堤の上に打ち上げられて横転し、運転席が首が切れたように川に落ち、軽トラが下敷きになっています。
  家は何とか残っているのですが、夜になると電気はつかず、非難しているように見えました。

川の中

  上の川をさらに200mも下ると、家が流され、水没していました。
 

気仙沼 駅の近く


  左の奥に見えるのが気仙沼の駅です。車の残骸が赤錆が出ていますが、これはここで震災による火事が起きたからです。左のマンションが焼け焦げていますが、錆びたガスボンベがいくつも並んでいたので、それに引火して爆発炎上したのでしょう。周りには人は一人もいません。

家が完全に傾いているのが悲惨さを強調しているようです。


 ここから港町に向かいます。
 自動車が手すりに引っかかったままになっていたので、記録しておきました。  

 信号機に電気がついていないのがわかると思います。ここから先は、まさにゴーストタウン。
 壊れている家もあるし、残っている家もありましたが、電気がないため、夜になると真っ暗です。
 町中、いたるところ信号が止まっていて、交差点は、最徐行で通行します。


 気仙沼港です。意外なことに港近くの建物は、それほど損壊はありません。けれども、一階の部屋の中はみな泥まみれでした。
  ここは、大きな船が打ち上げられ、車の通行を邪魔していました。巨大なクレーンがなければ、もとにもどせません。それだけではなく、船底の穴を補修してからでなければ、港内に沈んでしまいます。
  この日は、ここから大島へのフェリーが再開したとラジオニュースで流していました。

 港から町の中へ入ったところです。坂の上に商店が残り、そこへ買い物に行った住人の方です。買い物袋をさげ、家に食料を運んでいます。 


 2つのお店を見てください。左の店は、瓦礫でいっぱいですが、右の店はとりあえず片付けて、米や食料の一部を販売しまじめ、ダンボールに表示しています。
  こんなお店が、現地の方々には本当にありがたい。当たり前に買い物ができて、当たり前に生活できるという事がいかに幸せなことだったか、改めて考えさせられます。

 町中を歩くと、ほとんどこのような風景です。だた、最低限のインフラとして、車が走る道路については、きれいに片付けられていました。
  気仙沼市の役所へ行ってボランティア登録をしようとしたのですが、ゴールデンウィークはお断りしますとのことでした。
 町の商店の方々は、掃除でもいいから手伝ってもらえるならばというような感じでしたが・・・

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